旅の途中



ジャクリーン・ノヴォグラッツさんに会う!


NY滞在中。
昨晩はAn Evening Celebrating the Power of Entrepreneurs to Change the Worldなるイベントに参加。

a0158818_1344120.jpgお目当てはパネリストで参加していたAcumen Fundの創設者ジャクリーン・ノヴォグラッツさん。実際お会いしたらすごく細くて小さくて若くてオシャレで人懐こい感じだった。洗練された大人の女性、というイメージがあったけど前のめりになって他のパネリストに反論する様子は快活な大学生、といった雰囲気で(怒られますね)真っ直ぐで純粋な気持ちを持ち続けているのだろうなーという印象。


パネル自体は短時間でさらっとした感じだったけど、いくつか印象に残ったトピックを。

*利益を出すことと利益の極大化は違う
事業としての持続性を考えるとソーシャルビジネスにとって利益は重要。だけど利益の極大化は長期的に見れば持続不可能なことがほとんど。バランスが重要。

*「for profit」でも「non profit」でもなく、「zero profit」を目指すべき
リターン無し、回収&再投資だけを前提にした投資が今後のソーシャルビジネスに鍵になる、という話。Acumen Fundの提唱しているPatient Capitalという概念がまさにこれだと思う。配当を求めない長期的投資、もしくは金利ゼロの長期貸付。ジャクリーンは「今の世界は相互に強く結びついた一つのtribe(部族?家族?)と考えるべき。Zero Profitの投資はスピリチュアルな次元の資本行動だと思う」と。

*政府の機能は引続き重要
資本市場をベースとした事業ではどうしても本当に貧しい人、そもそも歴史的にマーケットから排除されている人々にサービスが届かない、とジャクリーンが断言していたのがとても印象的。成功した事業の規模を拡大するにつれてターゲットがミドルクラスに移行して貧困層がどんどん取り残されていく状況を危惧している、とも。アフリカで援助資金によって無料配布されているマラリア対策の蚊帳を例にとって、政府の関与=持続不可能な事業と考えてはいけない、補助金が重要な場面もまだたくさんある、と。


営利か非営利か、という二者択一自体がもう有効じゃないのだと再認識。政府相手に蚊帳を売っている会社は営利事業だけど、蚊帳が人々に配布される過程だけ見れば非営利だ。インドで水供給をしている会社は対顧客としては営利事業だけど、資本の大半は先進国のドナーからの寄付で成り立っている点は非営利。いったいどこを切り取って営利・非営利とするか、非常に複雑。とはいえコレ!と決める必要は必ずしもなくて、社会的な利益を最大化出来る仕組みを考えていくことが重要なのだと思う。
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by nanacorico0706 | 2010-03-06 13:47 | 勉強
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2年間の米国留学生活をゆるゆると綴ります・・・
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