旅の途中



イギリス出張


a0158818_9281657.jpgイギリス、実はけっこう縁のある国で、始めて行ったのは大学時代に付き合っていた彼を訪ねて。テートモダンなんかでモダンアートに衝撃を受けていた。2004年。
数年後に再訪したのはロンドンシティ、金融センターで不動産投資を担当していたころ。その後何度かロンドンで仕事をした。少数の金持ちグループの間でぐるぐるとおカネが回る仕組に強烈な違和感を抱いていた。2007年。

そして、先週、久しぶりのロンドン。
これまでの訪問とは違って、自分が来るべきところに来ているという実感を持ってこの土地を踏みしめた気がする。

前回渡英時とは打って変わって不況にあえぐイギリスで興りつつあるソーシャルセクターの発展を見る。日本に持ち帰ってすぐにでも動き出したいという想いも。

Unltd Impetus Venturesomeなどなど、イギリスで社会起業家支援やソーシャルセクターの発展に寄与していると言われるベンチャーフィランソロピーの雄を訪ねて回るぜいたくなツアー。日本でやるとしたらどんな風にしたらいいのだろう、テクニカルに聞きたいことは山ほどあって、たくさん質問して、空欄を埋めて帰ってこれた気がする。動き出したい。早く早く。

一方で、もっと原点というか、大事なことってそんなテクニカルなもんでもないよね、ということも当たり前だけど再認識。立ち上げ初期にUnltdから支援をされていたNPOのおっちゃんに「Unltdの何が良かった?」と聞いたら「とにかくいいヤツらなんだよー。」と。

どんな人がいるか、ホントに大事。どんなに仕組をがっちり作ってもそこを落としたらもうダメだ。コンサルや投資マネージャーの経験がある、というスペックだけで人を集めてはいかん。元ベンチャーキャピタリストというだけで理事を固めちゃいかん。企業家のコミットしている問題にちゃんと共感して寄り添って、「応援してもらっている」と感じさせるだけの人じゃなきゃダメなんだろうと思う。自分にそんな度量はあるのかしら・・・

スコットランドで参加したカンファレンスのスピーカーの一人がソーシャルセクターが抱える一番の課題は「too much knowing」だ、と語っていた。知り過ぎること、聡くなりすぎること。

知らない、分からないというスペースがイノベーションの為にはどうしても必要だ、と彼女は続けた。「自分はエクスパティーズを持っている」と言う人も、「私はなにも持ち合わせていない」と言う人もどちらにも疑問を投げかけねばならない。洗練された事業実施力や綿密な効果測定や効率的な投資スキームも大事だが、私たちは知り過ぎていないか?知っている気になってはいないか?ソーシャルビジネスがメインストリームになればなるほど、Art of not knowing、知らない、分からないという態度が持つイノベーションのポテンシャルを忘れてはいけない。

深く同感。ベンチャーフィランソロピーやるとしたら、成功モデルをスケールする為だけのツールになり下がってはいけないと思う。投資の世界で通用してきたアプローチを非営利セクターに移植するだけではダメなのだ。もっと新しい実験をどんどんやっていきたい。確立したアプローチを世に出すのではなく、作っては壊し、また作って、みたいなことをやっていきたい。その過程を共にしたい人もたくさんいる。

イギリスで充電したエネルギー、徐々に漏電しちゃいそう・・・なので早めに発散する!
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by nanacorico0706 | 2012-04-12 09:28 | つれづれ
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2年間の米国留学生活をゆるゆると綴ります・・・
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